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ミユビシギの生態と特徴|波打ち際を走る可愛らしいシギ類

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ミユビシギ(Calidris alba)— 砂浜を走り回る可愛らしいシギ類

ミユビシギは、日本の海岸で冬によく見られる小型のシギの仲間で、波打ち際を素早く走る姿が特徴的です。日本では主に冬鳥として渡来し、干潟や砂浜で群れを作ることが多いです。


1. 基本情報

  • 学名Calidris alba
  • 英名:Sanderling
  • 分類:チドリ目 シギ科
  • 全長:約20cm
  • 翼開長:約40cm
  • 体重:約40~80g
  • 分布:北極圏で繁殖し、日本には冬鳥として飛来
  • 生息環境:砂浜、干潟、河口

2. 特徴

外見

  • 全体的に白っぽい体色で、特に冬羽では非常に明るい色をしている。
  • 夏羽では背中に黒褐色の斑紋が目立つが、日本では冬羽で観察されることが多い。
  • 名前の通り、足の指が3本しかなく(後趾がない)、これが他のシギ類と見分けるポイントになる。
  • クチバシは短めで黒色。

鳴き声

  • 「ピッ、ピッ」と鳴くことが多い。
  • 群れで移動する際に小さな声で鳴き交わすこともある。

3. 生態と行動

食性

  • 主に砂浜や干潟で、小型の甲殻類、ゴカイ類、貝類などを食べる。
  • 波が引いた後の砂地に残る獲物を素早くついばむ。

繁殖

  • 繁殖地は北極圏で、日本では繁殖しない。
  • 6月頃に北極圏で産卵し、9月~10月頃に南へ移動する。

行動と習性

  • 波打ち際を素早く走り、波が引くタイミングでエサをついばむ独特の動きをする。
  • 群れで行動することが多く、一斉に飛び立つ姿が見られる。
  • 干潟よりも砂浜を好む点が、他のシギ類と異なる特徴。

4. 日本での観察

  • 主に冬鳥として全国の海岸に飛来。
  • 特に太平洋側の砂浜や、干潟の周辺でよく見られる。
  • 有名な観察地:三番瀬(千葉県)、谷津干潟(千葉県)、伊良湖岬(愛知県)など。

5. 文化と人との関わり

伝承や歴史

  • ヨーロッパでは、ミユビシギの素早い動きが「波と戯れる小さな妖精」のように見えると言われている。
  • 日本でも「波を追いかける鳥」として親しまれている。

保護状況

  • 国際的には絶滅危惧種には指定されていないが、砂浜の減少により生息地が縮小している。
  • ラムサール条約登録地などで保護活動が行われている。

6. 近縁種との違い

種類特徴主な違い
ミユビシギ白っぽい体色、砂浜で波打ち際を走る足の指が3本(後趾なし)
トウネン小型で全体的に茶色っぽい干潟での観察が多い
ハマシギ冬羽は灰色、夏羽は黒い腹斑くちばしがやや長く下向き

まとめ

ミユビシギは、波打ち際を素早く走る独特の行動が可愛らしい冬鳥です。日本では主に冬に砂浜で観察され、干潟のシギ類とは違った魅力があります。白っぽい体と短めのクチバシ、3本指の足が識別のポイントになります。

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