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ケリの特徴・生態・鳴き声!水田や湿地に生息する警戒心の強い鳥

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ケリ(Vanellus cinereus):鋭い鳴き声が特徴の田んぼの守り鳥

ケリは、日本の水田や湿地で見られるチドリ科の鳥で、鋭く大きな「ケリッ、ケリッ」という鳴き声が特徴です。特に繁殖期には警戒心が強く、人や他の動物が近づくと激しく鳴きながら追い払う姿が見られます。


1. 基本情報

  • 学名: Vanellus cinereus
  • 分類: チドリ目チドリ科
  • 英名: Grey-headed Lapwing
  • 全長: 約35cm(ハトよりやや大きい)
  • 分布: 日本(主に本州・四国・九州)、中国、朝鮮半島、東南アジア
  • 生息地: 水田、湿地、河川敷、草地

2. ケリの特徴

外見

  • 体は灰色がかった淡い茶色で、地味な印象。
  • 顔と首は灰色、腹は白い。
  • 翼は黒く、飛ぶと白と黒のコントラストがはっきり見える
  • 脚は黄色で長い
  • くちばしは黄色で先端が黒い

鳴き声

  • **「ケリッ、ケリッ!」**と鋭く甲高い声で鳴く。
  • 特に繁殖期には、縄張りを守るために頻繁に鳴く。
  • 夜でも鳴くことがあり、田んぼの近くでは「夜鳴き鳥」として知られる。

3. 生態と行動

食性

  • 主に昆虫やミミズを捕食
  • 田んぼや湿地の泥の中から、小さな無脊椎動物を探して食べる。
  • 稀に小魚やカエルも食べることがある。

行動

  • 単独またはペアで行動することが多いが、冬場は小さな群れを作ることもある。
  • 地上を歩き回りながら餌を探す。
  • 飛ぶときは直線的で、白と黒の翼が目立つ
  • 非常に警戒心が強く、人が近づくとすぐに鳴いて威嚇する

繁殖

  • 4月~7月にかけて、水田や草地で地面に直接巣を作る。
  • 産卵数は4個程度で、卵は保護色になっており、草の間に隠れる。
  • 親鳥はヒナをしっかり守り、外敵が近づくと大声で鳴いたり、威嚇飛行をする

4. 分布と生息地

日本での分布

  • 本州、四国、九州に広く分布し、一部は留鳥(年中見られる)
  • 北海道では夏鳥として観察されることがある。

生息環境

  • 田んぼや湿地、河川敷に多い。
  • 冬になると干潟や湖畔にも移動することがある。
  • 都市部では見られにくいが、農地の多い地域では一般的。

5. 観察のポイント

どこで見つける?

  • 水田や湿地の広がる地域で、特に田植え前後の時期に目立つ。
  • 草が短い場所にいることが多く、地面にうずくまっていることもある。

他の鳥との見分け方

  • タゲリ: ケリよりも小型で、頭に特徴的な長い冠羽がある。
  • ムナグロ: ケリと同じく湿地にいるが、体がより小さく、色が濃い。

鳴き声を頼りに探す

  • 「ケリッ、ケリッ!」という大きな声が聞こえたら近くにいる可能性が高い
  • 繁殖期には特に警戒心が強いため、遠くからでも鳴き声が聞こえる。

6. ケリの魅力

1. 迫力のある鳴き声

  • 「ケリッ!」と鋭く響く鳴き声は、田んぼや湿地の象徴的な音の一つ。

2. 警戒心の強さ

  • 人や動物が近づくとすぐに反応し、威嚇飛行や鳴き声で追い払う姿が観察できる。

3. 田んぼの守り鳥

  • 農地に生息し、害虫を食べるため、農業にとっても有益な存在。

7. 環境と保護

生息環境の変化

  • 農地の減少や開発により、生息地が縮小している。
  • 水田の管理方法が変わり、営巣できる場所が減少している。

保護のための取り組み

  • 農地の適切な維持と湿地の保全が重要
  • 人の活動による繁殖地の破壊を防ぐため、営巣期には配慮が必要。

まとめ

ケリは日本の水田や湿地で見られるチドリ科の鳥で、鋭い「ケリッ!」という鳴き声が特徴的です。繁殖期には警戒心が強く、人が近づくと大声で威嚇します。農地や湿地の保全がケリの生息環境を守るために重要であり、特に繁殖期には人の干渉を控えることが推奨されます。

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